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秋と言えば・・・

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こんにちは!
トレーナーの弓野です!
今年も残すところ三ヶ月!
早すぎる!!!
私はこの季節が1番好きです。

秋といえば食欲、読書、スポーツなど色々な表現がされる季節です。
夏の暑さも落ち着き、何かを始めるには最適な季節でもあります。
今回はその中でも食欲の秋をメインに、なぜ秋になると食欲が増すのかを科学的な根拠で解説していきます。

・幸せホルモンの「セロトニン」が増える
・基礎代謝が増してくる
・冬に向けてエネルギーをためこんでいる
・夏バテから回復する
幸せホルモンの「セロトニン」が増える

人間は日照時間が短くなり、日光を浴びる時間が少なくなるとセロトニンと呼ばれるホルモンの分泌が少なくなります。
セロトニンは「アドレナリン」「ドーパミン」と並ぶ重要な神経伝達物質です。
セロトニンには人の心を安定させる作用と、満腹中枢を刺激して食欲を抑える働きがあります。
つまり秋は日照時間が急速に少なくなるため、それに比例してセロトニンの分泌も減少して食欲が増すのです。
さらにセロトニンが減少すると、身体はセロトニンを増やそうと「トリプトファン」といいう栄養素を求め始めます。
トリプトファンは肉類やチーズなどの食物からしか摂取できないため、ますます食欲が増すというサイクルに入るのです。
これが秋になると食欲が増す科学的な根拠なのです。

基礎代謝が増してくる

続いての説も科学的な根拠に基づいており、秋になり気温が下がってくることで基礎代謝が高まるという説です。
人の身体は寒さを感じると体内に取り込んだエネルギーや脂肪を燃焼させることで、体温を維持しようと働き始めます。
体温維持にエネルギーが消費されるため、消費されてしまった分を食事で補おうとして食欲が増すのです。

冬に向けてエネルギーを貯めこんでいる

次の説は人間も動物である以上、冬に備えて栄養を蓄えるからというものです。
冬は生物も植物も眠りに入る時期であり、人間も厳しい寒さを乗り切るためにエネルギーを蓄える必要があるのです。
そのため秋は冬の休眠に向けて、食欲を増してエネルギーを確保しようとすると考えられます。
根拠としては弱い説ですが、四季に季節ごとの特徴があることを考えるとあながち間違っているとも言えません。

夏バテから回復する

最後の説は夏の暑さで弱った体が、気温の低下と共に機能を取り戻すというものです。
特に現代は温暖化の影響もあり、真夏の最高気温が40℃を超えることもあります。
人間の身体は自分の体温に近い気温ほど辛く感じやすく、気温が体温を超えると体の熱を発散できずに食欲不振や疲労という形で現れます。
これが夏バテです。
そして秋になると熱でダメージを受けた体が回復して食欲が戻ることで、食欲が増したように感じるのです。

食欲の秋に食べ過ぎを防ぐためには

秋に食欲が増すと食べ過ぎて体重増加や病気のもとにもなってしまいます。
この項では食べ過ぎを防ぐにはどのような対策があるのかを紹介します。
・噛む回数を増やし、普段よりゆっくりと食べる
・低カロリーの食品を選ぶ
・美味しいものを少し食事に取り入れる
噛む回数を増やし、普段よりゆっくりと食べる

よく噛むことは満腹中枢を刺激し、ヒスタミンの分泌を活性化して食欲を抑える効果があります。
満腹中枢はゆっくりと食べることで刺激され、過剰な食欲を抑えることができます。
そしてよく噛むことは食欲を抑えるヒスタミンが分泌され、腹八分目にしても満腹感を十分に得られるのです。
低カロリーの食品を選ぶ

満腹にならないと満足できない方は低カロリーの食品を選ぶと良いでしょう。
低カロリーなものであれば、食べ過ぎてしまっても体重が増加しにくいはずです。
低カロリーの食べ物で代表的なのが、キノコ類や海藻類です。
美味しいものを少し食事に取り入れる

人間には感覚特異的満腹感という、美味しいものを食べた時に満腹感を感じさせるシグナルがあります。
感覚特異的満腹感を食事で感じるには、食事に少しでも風味が豊かなものを取り入れることです。
秋は美味しいものが豊富な季節なので、満腹感を得るためにも秋の味覚を楽しんでみてください。

まとめ

食欲の秋といわれる理由について解説しました。
科学的な根拠に基づいて考えると納得の理由ですが、昔の日本人は暮らしの中で自然と食欲の秋という考え方を生み出していました。
四季の区別がはっきりした日本だからこその発想と言えるでしょう。
食べ物が美味しい季節ですが、食べ過ぎには気を付けつつ秋の味覚を存分に堪能してください。
それでは、また。